ごつごつした骨

日記です

トラウマの記

何年間も思い出すトラウマがあるのでそれを成仏させたくてこの日記を書いている。

眠れない夜は過去のトラウマに苛まれてさらに眠れなくなるという悪循環に襲われる場合があり、それがかなり嫌だ。

その過去のトラウマについて早速書こうと思う。わたしは中学2年生の頃、クラスに友達が1人もおらず、地獄のような一年を過ごしたのだが、その当時の記憶に未だに苦しめられている。そのクラスの決まりごとでは、給食の時間の席を自由に決めてよい「自由席」という日が週に一度あった。確か水曜だったと思う。仲の良い子同士で座ることのできる日があるというのは中学生にとっては楽しいイベントだと思うが、クラスに友達のいない人間にとっては最悪以外に形容しようのないイベントである。なので、その日はわざわざトイレや水飲み場で他のクラスの友達と喋って時間をつぶし、消去法で一番最後に残った席に座っていた。どういう席に座ることが多かったかとか、その辺の詳しい事はあまり覚えていない。防衛機制が働いているかわたしの記憶力が衰えているかのどちらかだろう。担任との面談で「自由席はやめようか」と提案されたのを覚えているが、強がって断ったような記憶がある。ちなみに担任は絵に描いたような体育会系の気質の男で、運動音痴でカースト底辺のわたしにとって一番嫌いな人種だった。タチの悪いことにこれがまたよくある、恐怖政治といった感じの体育の授業をする教師なのだ。運動の苦手な生徒を晒し者にするタイプで、よく公開処刑されたものだ。今書いていても腹が立つ。底辺の生徒をなき者のようにひとりの生徒として対等に扱わないくせに上位の生徒には甘く、明らかに違った扱いをする。運動のできる子に対しては楽しげなジョークなども飛ばしたりする。マジでめちゃくちゃムカついてきた!噂に聞くと奴は出世してるらしく、それもまたムカつく。同窓会にはもちろん呼ばれなかったので参加しなかったが、現れた奴ははやたら丸くなっていたらしい。お前の体育の授業がトラウマになっている人間はたくさんいるのに、てめーはのうのうと出世しやがって、君たちの生徒の恩師ですみたいな顔しやがって。幸せそうで羨ましいなあ。心底羨ましい。あなたの体育の授業もクラスも私にとっては最悪でしたと言ってみたかった。当時のわたしはコミュ障が過ぎたため、その教師に「あなたは人の目を見て喋ることもできないのか?」とめちゃくちゃ詰められたことがある。人の目を見て喋れない人間は確かにまともじゃないかもしれないが、だからと言って中学生をそんな詰め方していいのか?わたしは教育者ではないからわからないだけで、そういう教育論もあるのかもしれないけど。まあ現在の私がまともな人間になっていない時点でお察しである。未だに人の目を見て話すのは得意ではない。

世の中って残酷だ。わたしのような人種はそういう人間たちに虐げられて反逆できず、こうしてメソメソネットに愚痴を書くしかない。悲しいがそういうふうにできているから仕方がない。

情けないことにこうして書いてても涙が出てくる。あの記憶を抹消したくて今この日記を書いている。この忌まわしい記憶を記したいがためにこの日記を始めたといっても過言ではない。

この地獄の一年を過ごした中で、唯一自慢できることは、この環境の中でも体調不良以外の理由で学校を休むことがなかったこと言うことだけだ。不登校にならなかったのは我ながらすごいと思うが、不登校になっていたらなっていたでまた違った未来があったのかもしれない。それが明るい未来か今より最悪な暗い未来かはわからないが。バタフライエフェクトってこういうことなのか?