ごつごつした骨

日記です

内面世界の詩

精神がどうしようもなくなった時には筋肉少女帯を聴くようにしている。

大学受験期のナーバスな心境を支えていたのは、他でもない筋肉少女帯である。受験会場に向かう車の中では「戦え!何を!?人生を!」の鬼リピートしなんとか正気を保っていた。変な高校生だったと思う。


わたしは大槻ケンヂの精神世界が赤裸々に描かれた詞がたまらなく好きだ。

筋肉少女帯の曲の中で最も好きなものは「僕の歌を総て君にやる」なのだが、この曲の正直さと言ったら筋少随一では無いだろうか。詩人でありロッカーである大槻ケンヂが、彼の商売道具である「歌」を総てやると歌っているのだからたまらない。赤裸々で切実な言葉のひとつひとつに心臓を絞られるような切なさが感じられてお腹いっぱいなのに、(メンタルヘルスへの理解が現在ほどではなかった当時に精神薬を飲んでいることを書く歌詞はなかなかのものだと思う)畳み掛けるようなラストのサビの前のギターソロの美しさたるや!世界一良い曲と言わざるを得ない!人気曲投票で5位にランクインしていたのも納得の名曲。これからもずっと好きだと思う。

あそこまで病んだ病んで病み切っていた大槻ケンヂが死なずに生きていることが本当に嬉しい。心の底から良かったなと思う。

レティクル座妄想で「自殺者を乗せた列車が〜」みたいな死に取り憑かれて狂気を歌っていた人が「オーケントレイン」で希望を歌ってくれているのが何年越しの伏線回収なんだ!?という感じで、あまりにも美しい。オーケントレインは眩しい希望の中にも、あまり依存し過ぎるなよ!信仰してくれるなよ!という感じで程よくこちらを突き放してくれる優しさもあり、大槻ケンヂのことが大好き!と思う気持ちが爆発する一曲だ。あー好き!!!


わたしは大槻ケンヂのような、本来隠すべき内面世界が発露しまくりの詞を書く男を愛してやまないキモい癖がある。同様の理由で峯田和伸のことも好きです。挫・人間の下川君の書く詞なんかもすごくすごく好きです。

というように現在進行形で大槻ケンヂと彼らのフォロワーの存在に救われながら生きているので、今度の新譜もとても楽しみ!!こういう話をできる人もいなければSNSのアカウントもないので日記的に書き留めておけると色々と助かる。